暖かくなると、ワインのイベントが各地で開催される。
楽しそうで、少しワクワクもする。
いろいろなワインを一度に飲めるなんて、魅力でしかないはずなのに、
なぜか私は、そこにいる自分を想像できない。
ワインイベントは、屋外で開かれることも多く、開放的で気持ちのいい空間が魅力だと思う。
人の多さや、にぎやかな空気。
たくさんのワインを手に、次々と味わっていく感じ。
きっと、どこかで落ち着かなくなってしまう気がする。
何を一番に感じたいのかを考えると、
その場の主役は、できるだけひとつであってほしいと思う。
自然を感じたいときは、
景色や空気、その場の静けさが主役。
ワインを楽しみたいときは、
香りや味わいに、ゆっくりと向き合いたい。
それ以外の要素は、あくまでそっと添えられるくらいがちょうどいい。
だから、にぎやかな空間の中で
ワインが“たくさんあるものの一つ”になってしまうと、
私には少し違う気がする。
ワインは、
少し静かな場所で、ゆっくり味わいたい。
その日の気分に合わせて、
一本をじっくり楽しむくらいが、ちょうどいい。
にぎやかな楽しみ方も以前の私は好きだった。
でも今の私には、こういう時間の方がしっくりくる。
にぎやかな楽しみ方も素敵だけれど、
こういう時間の過ごし方もあるんだな。
と感じてもらえたら嬉しいです。

